精米HACCP規格

日本精米工業会の精米HACCP規格は、コーデックスガイドラインに沿ったHACCP手法に基づき、食品安全・品質管理・衛生管理・食品防御等の取組みに関し、精米工場に必要とされる要求事項を定めています。

製造工程管理

精米HACCPは、食品の安全確保の国際標準であるHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)手法に基づき、精米工場において、精米の安全を確保し、品質管理、衛生管理、汚染防御管理を行う総合工程管理の取り組みです。

以下、精米工場における原料受入から製品出荷までの主な工程を紹介します。

荷受、保管、搬入

産地から受け入れた玄米を温度、湿度を管理して保管します。

玄米を製造工程に搬入します。

玄米精選

米以外の穀物、小石、草の実、ゴミなどを除去します。

精米

米が本来持っている美味しさや風味を損なわないよう、ていねいに精米します。

ここでは、食味を低下させないよう、摩擦熱を抑えるなどの温度管理をしているほか、米の品質に合わせ、流れる量や米への圧力をコントロールします。

精米精選

ヌカ玉や砕米(加工途中で割れた米粒)などを除去します。

金属、着色粒、ガラス、石などを除去します。

ここでは、食味を落とすもととなるもの、健康被害につながる恐れがあるものなどを除去し、粒ぞろいの良い、完全精米(完品)に仕上げます。
(CCP①:重要管理点)

計量

製品容量に合わせ、正確に計量し、包装していきます。

包装

金属探知(CCP②:重要管理点)

包装後、再度念を入れて金属混入をチェックし、最終的な製品の安全を確認します。

出荷

包装後、品質検査を行い、検査を通過した製品は出荷先へ出荷されます。

HACCP認定マーク

”HACCP認定マーク”は、食品として安全が確保され、品質も確かな精米であることを表しています。
精米HACCP認定を取得すると、製造された精米の包装容器に左の”HACCP認定マーク”の表示ができます。