一般社団法人日本精米工業会 会長理事 木村 良(きむら りょう)

精米HACCPを通じて、めざすもの

ブラッシュアップが進む精米工場

精米HACCP認定の精米工場は全国に広がっています。国際基準であるCODEX(コーデックス)HACCPに基づく精米HACCP(旧基準A)は、厳しい製造工程管理のもとに、徹底した精米の安全性の確保と品質管理を行っていますので、すでに高いレベルにありますが、より高みをめざして、日々、ブラッシュアップに努めています。

精米HACCPがもたらすもの

ご案内のように、精米HACCPは徹底した製造工程管理で精米の安全性と品質を確保する取り組みですが、この取り組みによって、次のような効果が生まれます。

  1. 食品ロスの削減
    不完全な製品を理由とする取引先からの返品も減少し、国がめざす食品ロスの削減に繋がります。それは、我が国にとどまらず、今後、懸念される世界の食糧不足にも貢献することになります。
  2. 包装容器の脱プラスチック
    プラスチックの海洋汚染が世界的に問題となるなか、精米製品の包装容器の脱プラスチック化をめざします。
  3. 低炭素社会の実現
    地球温暖化が問題となるなか、製造工程の見直し等、精米工場の効率化により、エネルギー消費の抑制・削減を通じて低炭素社会の実現をめざします。

精米HACCPはSDGsに繋がっている

ますますグローバルな取引が進むなか、精米事業者も世界的な視野が必要になっていますが、今、SDGs(エスディ―ジ―ズ:Sustainable Development Goals)の取組みが世界に広がっているのをご存知でしょうか。
2015年9月の国連サミットにおいて、国際目標として全会一致で採択されたもので、豊かさを求めながら地球環境を守る取り組みですが、日本精米工業会が普及に取り組んでいる精米HACCPがもたらす前記の3つの効果は、このSDGsにつながっています。
【日本精米工業会のSDGs】

お米に安全と安心を

精米工場はコメの生産から消費に至るライスチェーンにおいて、さまざまなニーズに応え、安全で確かな品質の精米を提供するという大きな使命を担っています。
「お米に安全と安心を」をキャッチフレーズに、精米HACCPを揺るぎないものとし、より高い安全性と品質確保のもと、全国の認定精米工場から、みなさまの食卓に安心をお届けします。
これからも、精米HACCPにご注目ください。

2019年10月