HACCP (ハサップ) とは
Hazard Analysis and Critical Control Point
食品の製造・加工工程のあらゆる段階で発生するおそれのある微生物による汚染や金属混入等の危害をあらかじめ予測分析し (Hazard Analysis) 、その結果に基づいて、製造工程のどの段階でどのような対策を講じればより安全な製品を得ることができるかという危害の防止につながる特に重要な工程(Critical Control Point:重要管理点)を定め、これを継続的に監視することにより製品の安全を確保する管理手法です。
従来の抜取検査による衛生工程管理に比べ、より効果的に問題のある製品の出荷を未然に防ぐ(従来の検査では、結果が判明するのは、すでに製品出荷後という場合がありました)ことが可能となるとともに、原因の追及を容易にすることが可能となります。
この手法は国連の国連食糧農業機関 (FAO) と世界保健機関 (WHO) の合同機関である食品規格委員会から発表され、各国にその採用を推奨している国際的に認められたものです。
EUはすでに全ての食品事業者に対して義務化を完了し、米国も平成28年9月から順次進めており、カナダ・台湾・韓国・オーストラリアなども義務化を進めています。
2018年6月7日、改正食品衛生法が成立し、同法第50条の2で食品事業者のHACCP制度化(義務化)がうたわれ、いよいよ法的に義務化がスタートしましたが、精米業界では、すでに2016年秋から「精米HACCP」として取り組んでおり、精米製品の安全性の確保を図っています。
食の安全性はなによりも重要で、第一に求められるものです。HACCPに取り組むことで、安全な食品をお客様に提供することができます。
製造工程ごとに管理チェックをすることにより、製品の安全性と確かな品質を確保し、製品に不具合が生じた場合にも迅速に対応することができます。
社員の安全性意識の向上につながります。
消費者へも浸透中
各地方自治体では市民へのHACCP啓蒙活動に力を入れており、理解が広がっています。東京都での調査では、「知っている」と「聞いたことがある」を合わせて、約5割の方がHACCPを認知しているという結果が出ています。
「令和元年度第2回インターネット都政モニターアンケート「食品の安全性について」調査結果」
東京都 生活文化局
調査期間:令和元年7月10日~7月16日